浴室・浄水設備について大切なこと

高齢者には浴室は家の中で最も危険な場所・・水回りリフォームの基礎

安心して入浴ができるリフォームのポイント

入浴は身体を洗うだけでなく、私たち日本人にとって毎日の楽しみの1つでもあります。しかし、高齢者にとって、浴室は家の中で最も危険な場所ともいわれています。安心して入浴ができるように、浴室の水回りのバリアフリーも検討しておきましょう。ここでは、浴室の水回りのバリアフリーで確認しておきたいことを4つ説明していきます。

  • 温度の水回りのバリアフリー
  • 転倒事故の防止
  • 部屋の配置を変える
  • 浴槽の選び方

温度の水回りのバリアフリー

温度の水回りのバリアフリーとは、ヒートショック対策のことです。ヒートショックとは、温度の低い浴室から、急に温度の高いお風呂に入ったときなどに、身体がびっくりしてショック症状を起こしてしまうことです。

浴室は65歳以上の家庭事故原因の34.2%を占めていて、高齢者の方にとって、家の中で最も危険な場所となっています。

国民生活センターによる報告では、入浴中の急死者数は、寒い冬の11月~3月に多くなっており、寒い冬のリスクは、年間平均と比べて33.4%高くなります。

対策としては、脱衣室と浴室に暖房機を設置して、入浴前に温めておくのが効果的です。暖房機は、すでにある換気口を利用して、あとで付けることもできます。また、断熱性の高いユニットバスでも温度差を減らすことができます。

転倒事故の防止

浴室の出入り口でのふとした時のつまずき、床が濡れている浴室での転落をまねいたりします。水回りでの高齢者の転倒事故は、骨折や溺水につながる危険があるので、要注意です。

対策としては、段差を解消する、すべりにくい床材にする、手すりを適切な場所に設置するなどです。

また、福祉用具を使うことで、身体を洗いやすくしたり、お風呂の出入りを楽にできます。福祉用具にはさまざまな種類がありますから、使い勝手の良いものを探してみてください。

部屋の配置を変える

介助や介護を積極的に行うときには、浴室やトイレを、寝室や普段いる部屋に隣接させたり、近づけたりします。そうすることで、移動距離が短くなるので、部屋間の温度差を小さくできます。

大スケールなフォームになりますが、浴室・便所・洗面所・脱衣室をワンルーム化して、寝室に近づけることで、移動や一連の行動が便利になり、介助スペースを確保しやすくなります。

介護するときは移動だけでも大変です。ワンルーム化することで、介助や介護の負担を大幅に減らすことにつながります

浴槽の選び方

浴槽には大きくわけて、「洋風バス」「和風バス」「和洋折衷バス」の3種類あります。

「洋風バス」は、浴槽が長いため、足を伸ばしたときに身体が不安定になりやすいです。対応策としては、体が浴槽へすべりこまないように、手すりやすべり止めマットを設置します。

「和風バス」は、浴槽が深いため、出入りが難しくなります。そのため、体を安定させたり、出入りを楽にするために「浴槽台」を置くことを考えます。

「和洋折衷バス」は、和風、洋風バスの長所を合わせ持った形です。

和洋折衷バスの浴槽は、背中と足先が浴槽の壁面に届き、体が倒れ込まないサイズです。(目安としては、内寸95~105cm×深さ50~55cm程度です。)

浴室の水回りのバリアフリーは、危険を減らし、負担を軽くすることが大切です。手すりや浴槽など、体に直接触れる物は、ショールームで必ず実物を確認しておきましょう。